それ以来、資料を同じ側から説明できると交渉がうまくいくようになったようで、「業績まで上がりました」といううれしい連絡がありました。自分の脳のバイアスを知ると、対処方法もあるということです。
脳を知れば人間関係のトラブルは避けられる
いずれの差も、あくまでも統計的にみられる有意な差であり、この限りではないことを念頭に置いていただければと思いますが、あなたがわかる、覚えている、見えているからといって、そのことを同じように、相手がわかる、覚えている、見えているとは限りません。
それぞれに脳のバイアスがかかるので仕方のないことだということは、認識していただければと思います。
『なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?』には、ほかにも、知っておきたい「脳のバイアス」が紹介されています。知っておけば、夫婦関係や親子関係、職場の人間関係をスムーズにするのに役立つことでしょう。また、伝えたいことをスムーズに相手に伝えるために、コミュニケーション力を根本から高めるためにも有効です。