でも、年齢が上がるにつれ、あまり話さなくなっていきます。それは自然なことでもあるのですが、多くの場合、共感よりダメ出しが多いから話さなくなるのです。
「先生に教えてあげられてよかったね。誇らしかったね」と共感するのでなく「えー、いやだ。また虫?」とか「それより、ちゃんと先生にあいさつできたの?」などと言っていると、子どもは「どうせわかってもらえない」と感じるようになります。
わかってもらえないどころか、ダメ出しです。ダメ出しされないためには、情報をあまり出さないほうがいい。だから話さなくなるのです。
大人だってそうですよね。共感してもらいたくて話しているのに、「こういうところがダメなんだよ」と言われたら二度と話すもんかと思うのではないでしょうか。
平均点にこだわらず、「共感」で子どもを伸ばそう
ちなみに、テストの点数についていえば「平均点」に皆さんこだわりがちです。
「クラスで1位になりたい」はわかるのですが、「せめて平均点をとれるようにしたい」というのは、どういうことでしょうか。学校の1クラスなんて多くて40人くらいでしょう。その中での平均点なんて、統計的に意味をなしませんよね。さらに全部平均点以上とれても「器用貧乏」と言われたりします。
「平均点」にこだわらず、子どもの思いに共感しながら、伸ばしていけばよいでしょう。