ニューノーマルの世界を生きる若者たちへ

新型コロナウイルスは、世界に大きな影響を与え、私たちの生活を大きく変えた。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、在宅勤務(テレワーク)の導入が進んだ。また、外出自粛が要請されたことから、休日、週末の外出も抑制され、家にいる時間が長くなった。「家にばかりいてやることがないから、面白くない」などと言う声も聞かれた。

しかし、そうしたときこそ、勉強をする絶好のチャンスなのだ。そのように考えを転換する必要がある。

新型コロナウイルスがどのように終息するか見通しがつかないが、必ずいつかは終息する。終息した後の世界で、人間の行動は前と同じように営まれていくだろう。

しかし、「コロナ後」の世界は、これまでのものとは同じものではない。さまざまなことが、大きく変わる。これは、「ニューノーマル」という言葉で表現される。社会の基本が、コロナ以前の社会とは別のものになるのだ。

コロナ後のニューノーマルの世界であなたがどのような地位を占めるかは、この期間にあなたが何を学ぶかによって決まる。この期間にこそ、自らに投資し、知識を深め、能力を高めるべきだ。

写真=iStock.com/Andrei Askirka
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対面型教育・勉強からの移行は“時代の必然”

自宅に閉じこもることが要請されたために、勉強の方法もこれまでとは違うものへと変わらざるをえない。それは、学校や塾などでの対面の教育・勉強から、「独学」への移行だ。

これらについて、多くの人は、社会人のための専門学校や英会話学校に通いさえすれば、自動的に学力がつくような錯覚におちいっている。基礎的な内容を教える学校教育の場合には、学校に通っていれば、自然に学力がつく。しかし、すでに述べたように、社会人になってからの勉強や外国語の勉強では、そうはいかない。

外出したり、人と接触したりすることを避けねばならない状況下においては、とくに独学が最も望ましい勉強の方法だ。

ただし、独学は、外出ができなくなったから必要になったことではない。もともと必要であったことだ。

新型コロナウイルスの問題は、われわれの生活に大きなストレスを与えた。このことを単に試練とだけ考えるのではなく、積極的に受け止めることも必要だ。「わざわいを転じて福となす」という態度が必要だと思う。

この機会に、ぜひ独学であなたの能力を飛躍的に高めていただきたい。ニューノーマルの時代でのあなたの地位を決めるのは、勉強だ。

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