コロナ禍で業績が二極化したのは、企業だけでない。営業力強化支援に詳しい高橋浩一さんは、個人も、忙しい人と暇な人で二極化したと指摘する。暇になった人たちは、将来への不安を抱える中で、どうしたら自分の強みを見つけて食いっぱぐれない力をつけることができるのだろうか――。

※本稿は、高橋浩一『なぜか声がかかる人の習慣』(日本経済新聞出版)の一部を再編集したものです。

ベンチで寝ている男
写真=iStock.com/Hakase_
※写真はイメージです

コロナで分かれた3つのタイプ

コロナ禍の影響で、暇になって時間ができた人もいれば、反対にものすごく忙しくなったという人もいるのではないでしょうか。

次の3つのタイプに分けて考えてみます。あなたはどれに当てはまりますか。

①仕事が減り、暇になって時間ができた
②仕事に振り回され、忙しくなった
③面白い企画やプロジェクトで忙しくなった

①の人たちの間では、在宅勤務が始まった頃、一時、Zoom飲みなどが流行りました。これまでの「リアル飲み会」がなくなったことで、新しいコミュニケーションの形として注目もされました。

その一方で、世の中全体では、本格的な不況に向けた雇用調整の動きに対する不安もあります。仕事がなくなって時間ができたとはいえ、職場における居場所や、働き口がなくなってしまうのではという心配も、①の人たちは抱えているのではないかと思います。

次に②の人たちです。コロナ禍によって、会社や上司の方針、あるいはお客様の要望に振り回され、自分で主導権を持てずに業務が膨れ上がっている状態の人です。

私は、人材育成や企業研修の業界に身を置いていますが、コロナの影響を受けて「売上が前年比で数十パーセント減って、必死に営業をしている」という声を各所で聞くようになりました。

こういった状況下で、②の人たちは、自分で仕事をコントロールすることができないため、心身を壊すリスクを伴っています。特にリモートワークでは、誰がどのぐらい働いているかの状況が上司からも見えづらくなります。自分の身は、自分で守らねばなりません。

コロナ禍の変化を「享受」した人たち

私が注目したいのは、コロナ禍にあって「面白い企画やプロジェクトで忙しくなった」という③の人たちです。彼らや彼女たちはSNSで口々に「オフィスや現場への移動がなくなって、無駄な時間が減った。そのぶん、どんどん面白い企画にエネルギーを割くことができている」とコメントしています。

リモートワークの普及は、業務が効率化されるインパクトをもたらしました。

③の人たちは、オンライン会議やチャットでやりとりしながら、複数のプロジェクトを回して、かなり高い生産性を実現しています。