気持ちは伝わるけど…読みにくい「お礼のメール」
今度は、お礼のメールの例を見ていきましょう。
《件名》昨日のお礼
《差出人》宮本沙織
《宛先》藤吉豊
藤吉さま
こんにちは。宮本です。
昨日はありがとうございました。文章を分かりやすく書くためには、1文を短くする事と文章の型を覚える事は大切とのお話、分かりやすかったです。私は少しずつでも、より多くの人に誤解なく分かりやすい文章を書くために、専門用語を使わないで物事を伝えることは重要ですが、実践していきたいと思っています。また、自分にとっての名文を、必ず、来週までに見つけておきます。また、しっかり身につくように誤解なく分かりやすい文章を書く秘訣を教えて下さい。
宮本
書きたいことがたくさんある場合には、とにかく「文章はシンプルに(1文を短く、ワンセンテンス・ワンメッセージに)」を意識しましょう。すると自然にわかりやすく、読みやすい文章に変わります。
文章も「見た目」を大事にしよう
●文章はシンプルに
→1文が60文字以内になるように、文章を区切る。ワンセンテンス・ワンメッセージを意識する。
「分かりやすい」「分かりやすく」の頻出度を少なくする。
●文章も「見た目」が大事
→「事」「下さい」「分かる」をひらがなにする。空白行を設ける。
●主語と述語はワンセット
→主語と述語をかみ合わせる。
●段落はこまめに変える
→内容の切れ目で改行をする。
●「わかりにくい」と思ったら修飾語を見直す
→修飾語と被修飾語を近づける。
以上のことに気をつけながら、お礼のメールを書き換えるとこうなります。
《件名》昨日のお礼
《差出人》宮本沙織
《宛先》藤吉豊
藤吉さま
こんにちは。宮本です。
昨日は、文章をわかりやすく書くためのお話をありがとうございました。とくに、「1文を短くすること」と「文章の型を覚えること」の大切さが理解できました。
まずは、少しずつでも「専門用語を使わないで物事を伝える」ことを実践していきます。
また、来週までに必ず、「自分にとっての名文」を見つけておきます。来週も、誤解なくわかりやすい文章を書く秘訣を教えてください。しっかり身につけたいと思います。
宮本