1枚のスライドに文字がぎちぎちと…
次は、ビジネスに欠かせないプレゼン資料です。
・従来品の問題点:音声認識機能が弱く、日本語・英語など言語に関係なく、聞き取った文章に間違いが多いため、後で手入力で修正をし直さなければならず手間がかかる。
・顧客アンケートで不満な点はあるかと聞いたところ、「音声が正しく聞き取られない」という意見が圧倒的に多い結果に。
→音声認識機能に改良が必要
・新商品では新しいマイクを導入。
・新商品の特徴は、試作品で試した結果、音声認識の間違いが半減。外などうるさい環境でも使用可能。コスト面でも以前よりダウン。
この例ほど極端でなくても、1枚のスライドに情報を盛り込みすぎれば、伝わりにくくなります。
プレゼン資料は、通常の文章以上に「聞き手(=情報の受け取り手)」を強く意識することが大切です。見た目も内容も「シンプル」にすることがポイントです。また、図やグラフを用いれば、より効果的に伝えることができます。
メール以上に情報量を削ぎ落としていく
●文章はシンプルに
→プレゼン資料は、ワンスライド・ワンメッセージに。文章も短く、簡潔にまとめる。
●文章も「見た目」が大事
→見る人を意識すると、伝わり方は変わる。
●「わかりにくい」と思ったら修飾語を見直す
→ビジネスシーンでは、数字を積極的に使うなど、より具体的に表現する。
一例ですが、図やグラフを盛り込んだ例が以下となります。
シナジー、プレゼンス…カタカナ語を多用していませんか
文章の中にカタカナ語が多いと読みにくくなります。
●カタカナ語……カタカナで表記される語のこと。すでに日本の生活に根付いている外来語も含まれる。
意味のわからないカタカナ語が出てくると、読み進められなくなることもあります。また、カタカナ語は対応する日本語より1単語の文字数が多くなりがちです。
すでに日常でよく使われている外来語、「テレビ」「スーツ」などは別にして、それ以外のカタカナ語はできるだけ使わず、日本語に置き換えましょう。
×悪い例
コア・コンピタンスを明確にし、シナジーを創出して、プレゼンスを発揮しよう。
○良い例
独自の強みを明確にし、協働による相乗効果によって、影響力を高めよう。
「コア・コンピタンス」「シナジー」「プレゼンス」を日本語に変えたことで、すっきり読みやすくなりました。
専門書で、その業界では誰もが意味がわかっているカタカナ語であれば、使っても差し支えありません。一般の人が読む文章で、どうしてもカタカナ語を使いたい場合は、説明を入れるようにします。