親は徐々に勉強への関与をへらしていくのが理想的

前項でチームの大きな役割を決めましたが、子どもの勉強をどう見るかは中学受験において、とくに働いている親にとってはとても大きな問題です。『下剋上受験』(桜井信一著)のように、塾に通わず100%親が教えるのは到底難しいにしても、授業で理解できていないところを教えたり、宿題を見たり、テストの振り返りをしたりするなど、仕事を持っているとどこまで見てあげられるのかと不安になるところです。

イメージとしては、自転車の練習のように、はじめは補助輪付きで、徐々に一人で自律的に勉強できるように勉強への関与をへらしていくとよいと思います。4年生では宿題を一緒に見てあげてわからないところを教えながら得意不得意を把握し、5年生くらいからはわからないところは塾で質問して解決してくるようにするなど、徐々に勉強への関与はへらしていくとよいでしょう。そもそも、「親にいわれたから勉強する」という姿勢ではやはり難関校受験は厳しいと思われます。

PDCAで全体を把握しつつ、個別指導を利用

わが家の場合、私が社会の暗記を手伝ったり、歴史の流れを説明したり、夫が算数の立体図形の難問を教えるなど手分けをしました。5〜6年生になると私自身はPDCAを回すサポート役に徹し、塾以外での苦手科目の克服や志望校対策などは個別指導の先生にお任せしました。ただし、親が仕事のように管理するのは厳禁です。あくまでも子供が自律的に回せるようサポートするのがポイントです。

写真=iStock.com/JoyImage
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後述しますが、科目を決めて個別指導という選択肢を検討してみてもよいと思います。忙しいからといって塾に丸投げ、まったく勉強を見ないというのでは、わが子がどこまで理解しているのかが把握できませんし、大変さに寄り添えなくなるので、PDCAで全体に目を配りつつ、関わるところと外部に任せるところを考えてみましょう。

やってみよう!
だれが勉強を見る(=教える)のか、どの範囲を見るのか、関与する方針を決めておきましょう。