子供の中学受験では親のサポートが欠かせないと言われる。人材育成コンサルタントの清水久三子さんはフルタイムで仕事をしながら娘の中学受験を成功させた。どこまで子供の面倒をみたのか。そのノウハウを紹介しよう――。

※本稿は、清水久三子『働くママの成功する中学受験』(世界文化社)の一部を再編集したものです。

自宅で勉強している女の子
写真=iStock.com/Hakase_
※写真はイメージです

塾なしでの中学受験プロジェクトは難しい

さあ、いよいよ中学受験プロジェクトのキックオフです。プロジェクトはまずはチーム作りからはじまります。チームにおける存在として大きいのはやはり塾です。カリキュラム、定期的なテストの仕組み、学校情報などが完全にシステム化された塾なしで中学受験プロジェクトを考えるのは難しいでしょう。

大手から中堅、個人塾、個別指導など形態はいろいろありますが、おすすめなのはやはりSAPIX、日能研、早稲田アカデミー、四谷大塚の4つの大手塾です(以下イニシャルで表記)。

合格実績、通塾のしやすさ、進度、宿題の量、塾弁があるかどうかなど選定基準はいろいろあり、エリアによっても状況は異なると思いますが、自分なりに何を重視するかを決めてから選びましょう。

相性が悪い場合に備えて、3年生の途中で入塾

私が重要視したのは、①わが子の性格に合うかどうか、②通いやすいか、③親がサポートできるかという点です。

娘はのんびり屋でマイペースなのと、くり返し学習が多いと飽きやすいため、S塾や体育会系でくり返し学習が多いW塾は向いていないと判断しました。大量のプリント管理が難しそうというのもS塾にしなかった理由です。

最終的には、詰め込みやくり返しではなく、振り返りをしっかりと行う学習スタイルと通いやすさからN塾にしました。本格的な受験カリキュラムになる4年生で入塾した段階で相性が悪いことがわかると、塾選びが振り出しに戻ってしまうので、3年生の途中から入塾しました。3年間の塾費用は大手4塾では200万〜300万円といわれています。

転塾となると経済的にも子どもにも負担になるので、判断基準を決めてからリサーチしましょう。

やってみよう!
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