違和感を明確にしておけば、大切にしている価値観を守れる
「この人は失礼だ」「話していることが明らかにおかしい」「かなり極端な考え方だな」といった違和感を覚えたら、「うんうん、この人は自分とは違う感覚を持っているのだ」と頭の中で明確に振り分けられれば、平常心で対処しやすくなります。
そして、違和感を認めるには、自分の中で「違和感チェックリスト」のような項目を予め立てておくことをおすすめします。私の場合は以下のようなものです。
・誰かが傷つく内容か?
・相手からの敵意を感じる内容か?
・相手の敬意を感じられるか?
・自信を持って人にも話せる内容か?
・自分の気分がよいか?
会話の中で、「いやいや、あの人は悪い人ではない」「今回はたまたまだ」「私のメンタルが弱いからなのか」「私の心が狭いだけなのか」などと無理やり思い込もうとすると、結局は自分の本心や相手の本質を見落とすことに繫がるのではないでしょうか。
私がおすすめしたいのは、相手からの言動に違和感を覚えたら、「あの言い方で、私は確実に傷ついた」「あの態度は、○○さんに対して失礼だ」などと、いったん判断する癖をつけることです。
違和感を明確にしておけば、あなた自身が大切にしている価値観を守れますし、相手とある程度の距離感を保ちながら付き合うことで、ストレスを軽減できるからです。
考え方をほんの少し変えるだけで、ストレスフリーに会話ができる
このように「この人の態度は失礼だけど、仕事のアイディア力は素晴らしい。気をつけながら付き合えば大丈夫だ」「この人は自分の非を認めず、絶対に謝らないところがあるけれど、要望を伝えるとその通りにやってくれる人だ」などと相手から感じるストレスと相手の持つ長所を見極めながら、付き合っていくこともできるのです。
プライベートであれば、話していて違和感だらけの人とは縁を切ることもできるかもしれませんが、仕事となれば、ばっさりと縁を切れないこともあるでしょう。
失礼な言動というのは、「そのとき、たまたま出た」というよりは、その人の人柄や考え方の一部が露呈したケースが多いことは否めません。
ですから相手から受ける違和感をうまく処理しながら付き合っていくという発想こそが、心穏やかに生きていく秘訣なのではないでしょうか。
私たちは、考え方をほんの少し変えるだけで、もっとストレスフリーに会話ができますし、自分らしく堂々と人付き合いを楽しむことができるのです!