世帯年収3000~5000万円で「人生への評価」がピークに

ポジティブな感情が高くなったり、ネガティブな感情が減ったりする感情的な安定とは別個の評価としての、人生における全体的な満足度(人生への評価)というものがあります。これは東アジアでの飽和値が11万ドル(約1,210万円)と、上述の感情的安定をもたらす額と比べると、はるかに高い水準となっていることがわかりました。

日本で2020年に内閣府の発表した「満足度・生活の質に関する調査では、世帯年収が3000万円~5000万円までは年収の上昇に応じて総合主観満足度が高まるがここで頭打ちになり、そこからは年収の増加に伴って満足度が下がることが示されています。

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他人と比較して「人生に満足」しても「幸せ」ではない

「満足・評価」とは、人より高いゴールを達成したか、他人と比べてどうなのか、といった比較の影響を受けるものです。つまり他人と比較して満足するには、より多くの所得が必要であると考えられています。

また、人生に対する評価は、年収だけでなく学歴も強く相関することや、学歴によって、満足する年収が異なってくることが他の研究からも示されています。

何れにせよ、年収が増えるにつれて自分の人生を高く評価する度合いは高まるにも関わらず、日々感じる幸福感はある年収額を超えると高まってはいかない、つまり、お金で買える幸せは限られているのです。