アパレル業界で株価上昇が目立つZOZO

次に見ていく業種はアパレルだ。生活必需品とまでは言えない衣料品について、感染リスクを恐れて店舗へ足を運ぶ人が急減したため、多くの企業が業績を落とし、株価も下落している。

そのような環境下で株価の上昇が目立つのが衣料ECの「ZOZOTOWN」を運営するZOZOだ。やはり、ECによって他人との接触を避けながらも、サイト上でさまざまなコーディネートを写真で確認しながら購入できることが選好された格好だ。

同社の2021年3月期第2四半期の決算説明会資料を見ると、この1年間1300店台で推移していた受託ショップ数が、直近の四半期では約1400店舗に増えている。これはコロナ禍で実店舗の売り上げが急減した分をECで補おうと自社サイトでECを始めたものの、あまりうまくいかないショップが利益率を落としてでも、同社のプラットフォームに相乗りしようと考えた結果だと考えられる。