トップ5%の「デキる社員」はどこが違うのか

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。

第4位は、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』。

越川慎司『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

どんな会社にも、トップ5%の「デキる社員」はいます。ではそうした「デキる社員」は、その他の「95%社員」とどこが違うのでしょうか?

著者は、クライアント企業25社の協力のもと、5%のデキる社員と95%の一般社員、合計約1万8,000人の働き方をリサーチ。対象となる「5%社員」のデスクに定点カメラを設置したり、ICレコーダーやセンサーを装着してもらったり、ヒアリングをさせてもらったりして、行動や発言を記録したそうです。

そして収集したデータを、AIと専門家で分析。その結果からあぶり出された、「5%社員」と「95%社員」の違いをまとめたのが本書です。

ここでは、「5%社員」の秘密の一つをご紹介しましょう。7,000時間以上の社内会議を録画し調査した結果、「5%社員」は一般社員と比べて発言回数が22%多く、発言の文字数は27%少なく、発言時間は24%少ないことがわかったそう。アイデア出しでは質より量を重視し、数字を使い端的に話しているからです。また同意はハッキリと口にしており、「なるほど」「それいいね」「素晴らしい」といった合いの手は、「95%社員」より17%も多いことがわかりました。

本書で「デキる社員」の秘密を知ったら、真似をしてみましょう。きっと、成果が変わってくるはずです。

伝説の人事部長なら「うさぎと亀」をどう説明するか

続いて、第10位『藁を手に旅に出よう』にもご注目ください。

荒木博行『藁を手に旅に出よう』(文藝春秋)

「人生100年時代、どう働くか」――そんな悩みを持っている方には、本書をおすすめしましょう。本書は、伝説の人事部長、石川さんから新人研修・キャリア研修を受ける新入社員、サカモトの視点で描かれる、ストーリー仕立てのビジネス書となっています。

石川さんは、誰もがよく知る『うさぎと亀』や『桃太郎』などといった寓話や昔話を例にとって、キャリアに役立つ考え方をわかりやすく教えてくれます。

初日の講義の題材は、『うさぎと亀』。あなたはこのストーリーから、どんな教訓を得たでしょうか。多くの方は、「コツコツ努力することの大切さ」と答えるでしょう。ですが石川さんは、「亀は、足の遅さをバカにされてムキになってしまい、勝ち目のないギャンブルに挑んでしまった。一時的な感情に負け、後先を考えずに戦いに挑んでしまうのは、現実にもよくあること。それよりも、戦略的に物事を考える必要がある」と説きます。

本書の前半で新人研修を受けていたサカモトは、後半で、石川さんから3年目研修を受けています。3年目となったサカモトが抱える悩みには、会社員ならば誰もが共感できるはず。

社会に出て日の浅い新人はもちろん、日々の仕事にモヤモヤしている中堅会社員やベテランビジネスパーソンも、ぜひ本書を読んでみてください。きっと、新たな視点が得られるでしょう。