選挙不正をめぐる最終決戦
大統領選挙投票が終わり、民主党のバイデン候補が選挙人獲得では優位になっているが、トランプ大統領はこれに真っ向から戦いを挑んでいる。トランプ大統領は民主党陣営が郵便投票で不正を仕掛けてくることをあらかじめ想定して、司法闘争に持ち込むべく最初から準備していたのである。
だが、トランプ陣営からもたらされる不正の報告も、メディアではまったくといっていいほど報道されておらず、その点はツイッターもフェイスブックも同じである。トランプ支持者は選挙不正情報を広めるためにSNSで発信しているが、その中にはフェイク情報がかなり入り込んでいて、支持者側の発信も混乱を極めている。
だが、トランプ大統領の狙いは単に再選することではない。この選挙結果を通して、民主党の不正体質を明らかにして、民主党ごと力をそぐことにある。その意図が成就するかどうかは、結局のところ、市民のメディアであるツイッターとフェイスブックが言論の自由を保てるかどうかにある。いかに、SNSで言論の自由への侵害が強まろうと、既存メディアよりははるかにましな状態にある。
そういう意味で、今回の選挙の最大の敗者は、事前の世論調査で2016年の反省もせず、またも予想を大きく外してしまった既存メディアである。
トランプ大統領が民主党に打撃を与えられるかどうかはこれからの勝負次第だが、少なくとも既存メディアは大きなカウンターパンチを食らってノックダウンしたと見て間違いない。ただし、既存メディア側に反省の色はみじんも見られない。