少し慣れたら「セクターETF」を試してみよう
セクターETFとは、S&P500を構成する11のセクターごとに連動するETFのことです。11の内訳は、公益セクター、不動産セクター、生活必需品セクター、一般消費財セクター、情報技術セクター、コミュニケーションセクター、金融セクター、素材セクター、エネルギーセクター、資本財セクター、ヘルスケアセクターです。
バンガードのETFで言えば、生活必需セクターならコカ・コーラやウォルマートなどのVDC(ティッカーシンボル。以下同)。一般消費財セクターならアマゾン、ナイキなどのVCR、コミュニケーションセクターならフェイスブック、ディズニーなどのVOX、ヘルスケアセクターならジョンソン&ジョンソンのVHTです。
これらのセクターの基本情報を把握し、ETFで適切に運用することによって、より自分に合わせた投資スタイルを確立することができるため、覚えておいて損はないでしょう。
スタートにおすすめのセクターETF2種
日本でも有名なアメリカ企業が入っているETFならなんとなくわかりますが、ドミニオンエナジーやリンデ、ユナイテッドヘルスなどあまり知らない企業が多いETFを買うのには躊躇してしまいます。
これらのセクターについての情報を押さえた上で、初心者がまず挑戦すべきはどのセクター投資なのかというと、「生活必需品セクター」「一般消費財セクター」という消費財セクター二つです。
生活必需品セクターは、景気に左右されにくい「ディフェンシブ」銘柄といいます。一方、一般消費財セクターは景気に株価が大きく左右されやすい「シクリカル」銘柄です。実際にこの2セクターに投資をすることで、不景気の時のディフェンシブの安心感、好景気の時のシクリカルの優位性を身をもって感じることができるのです。