2060年の都市はいったいどうなっているのか

川口伸明『2060 未来創造の白地図』(技術評論社)

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。

まずご注目いただきたいのが、第8位『2060 未来創造の白地図』。いまから2060年までの間で、生活や働き方がどう変わるのかをテーマにしています。空飛ぶ車が上空を行きかい、人々はウエアラブルコンピューターを備えた衣服を身に着け、先進的な建造物と草木が調和する都市――本書ではそんな未来が描かれます。それが単なる空想で終わらないのは、現実の企業動向や科学的な研究についても、しっかり言及されているからでしょう。

2060年というと、いまからちょうど40年後。40年前の私たちの生活を考えれば、私たちの生活を一新させるようなテクノロジーが登場することに、なんの不思議もありません。コロナ禍はいうに及ばず、地球温暖化、食糧不足、監視社会など、人類の未来に関する悲観的な話が多い昨今。しかし本書を読めば、「人類の未来は明るい」と思えてくるはず。家にこもりがちな今だからこそ、未来に思いをはせてみませんか?

「企業文化」はいかにして作るのか

ベン・ホロウィッツ『Who You Are』(日経BP)

第14位『WHO YOU ARE』にもご注目ください。日本でもベストセラーになった『HARD THINGS』の著者ベン・ホロウィッツ氏が、「企業文化をいかにつくるか」というテーマと向き合った名著です。

本書のユニークな点は、成功した企業の文化だけでなく、日本で約700年もの統治を実現した武士階級や、アメリカの刑務所を統率した元囚人など、歴史上のさまざまな文化について分析しているところにあります。また、文化がうまく機能しなかった事例も取り上げており、自社の文化を変革したい人にとって、参考になる点が必ず見つかるはずです。

企業文化は、組織の中だけで完結するものではありません。本書のタイトル『WHO YOU ARE』(あなたは何者なのか)が示すように、文化を考えることは、究極的には「自分は何者なのか」という問いに行き着きます。ビジネスパーソンのみならず、自分を取り巻く文化について考えを深めたい人、その文化を変えたいと願う人にとって、読む価値は十分にあります。