この未知のウイルスはどこまで人間的な生活をむしばむのか
つい前日までジョギングする住民らで穏やかな時間が流れ、安全だと思われていたエリアも“閉鎖”されることとなり、「もう自宅の庭以外出ることも不安だ。どこにウイルスが存在するか分からない、もはや身近に迫ってきている感じがする」とSNSを通じて筆者に語った。妻と大学生になる娘には、外出しないよう言い聞かせ、食料などの買い出しは今後すべて自分一人で行うことにする、という。
マレーシア国内では今、道路の至る所に電光掲示板で「Covid‐19に共に立ち向かおう」「Stay Home, Stay Safe」というコメントが大きく、首相の写真と共に掲げられている。
この未知のウイルスはどこまで人間的な生活をむしばむのか。個人が最低限の危機意識を持つべきことは確かだが、対応策の“正解”はみえない。