直近の2015年の結果を見てみると、男性の86%、女性の89%が「いずれ結婚するつもり」と回答しています。※注2

※筆者註:設問「自分の一生を通じて考えた場合、あなたの結婚に対するお考えは、つぎのうちどちらですか。」(1.いずれ結婚するつもり、2.一生結婚するつもりはない)。

つまり、若い独身男女の約9割が結婚意志を持っているということになります。そして、この割合は未婚割合が低かった1980年代の調査からほぼ変わらずの状態で推移しています。

今も昔も変わらず日本の若い独身男女の9割が結婚したいと思っているにもかかわらず、その男性の7割、女性の6割には交際相手がいないということになります。データからは、結婚願望といった個人のライフデザインの変化の問題として簡単に片づけられる話ではない、1980年代までにはなかった日本の新たな社会問題、といえると思います。

ここまで見てきたように、若い男女の大多数が昔と変わらず「いつかは結婚したい」と、希望しているにもかかわらず、それが実現しないまま50歳を迎えるケースが急増しているという状況です。

統計的には結婚の希望が叶わなくなりつつある時代となっていることが示唆される社会現象を、個人のライフデザインの問題だから、と捨象してしまっては、多くの人が抱えるライフデザイン問題を無視した議論となってしまいます。社会全体で、未婚化という問題をもっと正面から考えていく必要があるのではないか―。そんなふうに思います。

結婚したいときには相手がいない?

【図表3】を見てください。

18~24歳の若い独身男女への「なぜ独身にとどまっているのか」という質問に対しては、その多くが「まだ若すぎる」からだと回答しています。実に男性の5割、女性の4割が「まだ若いから結婚はいい」と思っているということがわかります。

データから「仕事や学業に打ち込みたい」と答えた人も男女とも4割いることがわかりますが、これもまた「仕事や学業が優先だから(結婚は)まだ早い」という考えからきているといえます。つまり、20歳前後のほとんどの独身男女が、「まだ早い」から、結婚するのは「いつかは」でいい、と考えているという結果になります。

しかし、これがアラサー(ここでは25~34歳)の独身男女の回答となると、独身理由が激変します。男女とも5割が「適当な相手がいない」という理由を挙げており、しかもこの割合がほかの理由の割合を圧倒しています。

なぜこうした大きな「理由の変化」が生じるのでしょうか。

一つは、学生気分か否かという点が関係してきているのではないか、と思われます。「まだ若すぎるから独身でいい」という回答が多数派である18~24歳という時期は、およそ高卒から大学院卒までにあたる年齢です。自分自身が学生であるか、あるいは同年代にはまだ学生でいる人が多いといえる年齢です。

大学進学率から考えると今の20代は、男女ともほぼ5割が4年制大学に進学しています。ですので、親の時代に比べると、同じ20歳前後の年齢でも圧倒的に学生気分に支配されやすい環境におかれているといえます。