独自の人材育成哲学で注目されるお好み焼きチェーンの千房。誰もが手を焼いた問題児たちを、立派な社員に育て上げた秘訣とは――。

ある時期、いわゆる「落ちこぼれ」の人たちを採用していました。好き好んで採ったのではなく、実をいうと選り好みができなかったからです。

<strong>千房社長 中井政嗣</strong><br>1945年、奈良県生まれ。61年、當麻町立白鳳中学校卒。73年、お好み焼き専門店「千房」をオープン。数々のユニークな施策で同店を人気店に押し上げた。現在は日本全国と米国ハワイに直営・FC合わせて60店舗を展開する。著書に『できるやんか!』など。
千房社長 中井政嗣
1945年、奈良県生まれ。61年、當麻町立白鳳中学校卒。73年、お好み焼き専門店「千房」をオープン。数々のユニークな施策で同店を人気店に押し上げた。現在は日本全国と米国ハワイに直営・FC合わせて60店舗を展開する。著書に『できるやんか!』など。

しかし、面接して話を聞くうちに、家庭環境にめぐまれなかったから校内暴力やシンナー遊びに走ってしまったという、やむにやまれぬ彼らなりの事情がわかってきます。そうなると、不採用にして追い返すことのほうがむしろ勇気を要します。情が移るのです。