「人体解説をされるのは絶対嫌」な場合の対応策
そもそも人は、一人では死ねないもの。病院や高齢者施設、あるいは自宅で皆に見守られながら息を引き取り、その後は葬儀社の手に委ねられる。宗教者の儀式も入る。葬式の後も、四十九日などの法要を経て墓に納骨される。遺族のみならず多くの他人に身を委ねざるを得ない。
仮に天寿を全うした人ならば、骨揚げは孫やひ孫の教育の場と考えてもらえないだろうか。骨揚げは絶好の情操教育の場であるからだ。
それでもなお、「人体解説をされるのは嫌だ」という人もいるだろう。その場合、生前に遺族にその旨を伝えておきたい。仮に「その時」がきた場合、遺族が骨揚げの際に職員にそっと希望を告げれば、それで済むことである。