「せこい、小さな人間で本当にすみませんでした」

僕が森田さんなら、次のように堂々と主張するね。

橋下 徹『トランプに学ぶ 現状打破の鉄則』(プレジデント社)

(略)

まあここまでしっかり主張したとしても、なお、森田さんの立場は非常に弱い。というのは、今回の危機対応はあまりにも幼稚だったからね。私的な視察に行ったのか、自宅の様子を見に行ったのか、いずれにせよ、森田さんと県庁との連絡体制があまりにも稚拙だった。知事秘書部が、当時の森田さんの行動をまったく把握していなかったのだから。

(略)

それに、この話、誰が聞いても、「森田さん、単に自分の自宅が気になって見に行っただけでしょ?」というのがバレバレだからね。

「災害対策本部設置の後に県庁を抜けたことも、公用車を利用したことも問題ないけど、だけど自宅をまず見に行ったことは、まずかった。やっぱり自分の家が気になってしまって。その間、秘書部との連絡体制が不十分になったことが一番の問題でした。私は、まず自分の家が気になってしまった、せこい、小さな人間で本当にすみませんでした」

僕ならこうやって一生懸命謝るね。

(略)

(ここまでリード文を除き約2600字、メールマガジン全文は約1万2800字です)

※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》vol.175(11月12日配信)を一部抜粋し、加筆修正したものです。もっと読みたい方はメールマガジンで! 今号は《【「トップ判断」のノウハウ(2)】台風対応でピンチ! 森田健作千葉県知事はどう釈明すればよかったか?》特集です。

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