Q. 寝入り、目覚めがよければ健康か?

最重要なのは、寝入りばなの90分

目覚めがよいかどうかは健康に眠れているかどうかのバロメーターです。良質な睡眠ができていれば寝覚めも快適ですが、朝から疲労を感じる場合は、睡眠の長さや質を再確認したほうがいいでしょう。

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一方、寝入りの場合は判断が難しいところ。ベッドに入った瞬間に寝落ちしている人は、睡眠不足であることも多いのです。5分ほどうつらうつらとするのが普通ですから。

また寝つきの悪さに悩んでいる人も、実はそう思い込んでいるだけかもしれません。ある実験で自称「寝つきが悪い」人を募集、計測してみたところ、実際は8分ほどで寝入っている人が多かったんです。1時間も寝入れない場合は別として、まず「眠れない」と焦らず、ストレスや過緊張を和らげる工夫をしましょう。

睡眠で最も重要なのは寝入りばなの90分です。「グロースホルモン(成長ホルモン)」が最も多く分泌されるのが、最初のノンレム睡眠が訪れたときだからです。成長ホルモンによって、細胞の増殖や新陳代謝が行われ、免疫力が上がります。ここで深い眠りを享受できれば、残りの睡眠も自動的に良質になります。