上だけを目指すキャリアが危険なワケ
私の友人である早川哲朗さんは、元日本を代表するDJの一人でしたが結婚を機会に土日仕事のDJを減らし、インタラクティブプロデュース業を行う一方で、子守もできるし、周囲もハッピーにできるので趣味だった牡蠣バーベキューを発展させ、牡蠣尽くし料理会を展開。子供の学校や友達家族を巻き込み、家族ぐるみで楽しめると評判となり、収益化に成功。元DJらしく楽しませる演出力を活かした結果と言えます。
上だけを目指すキャリアは危険です。AIやロボットをはじめ、テクノロジーの変化で仕事がなくなってしまうと道がなくなるからです。
視野も狭くなります。天井を見ると床が見えなくなることと、不思議と一緒なのです。視野が狭く上しかみなくなるので、環境変化に疎くなります。上がなくなると全てがパーになるので、上があるはずだと信じ続けるようになるのです。
「この道一筋40年。ある技術の世界的権威で研究所にいたのですが、テクノロジーが変わり私の技術がいらなくなりクビになりました」という笑えない状況が起きてしまうのです。
残念ながら、こうなってからでは手遅れです。
今、横を向けば天井や床も視界に入るように、スライドすることを意識さえすれば、おのずと変化とチャンスに敏感になります。
ここでは逆張りでスライドして成功するパターンを3つ紹介しました。いかかでしょう。
これならあなたもできそうな気がしてきたでしょう。まだまだパターンはあります。あなたにピッタリのパターンが見つかることを約束します。
人事・戦略コンサルタント、HRストラテジー代表
日本人材マネジメント協会執行役員。外資系大手コンサルティング会社であるPwC、マーサー、アクセンチュアなどのプリンシパル(部長級)を経て現職。国内外の大企業から中堅企業まで600社以上の働き方と人事の改革に従事。『「稼げる男」と「稼げない男」の習慣』(明日香出版社)、『「ラクして速い」が一番すごい』(ダイヤモンド社)など著書多数。