具体的にどんな準備が必要なのか
とはいえ、落胆するのは早い。努力によって成功する道はある。『Undress for Success:The Naked Truth about Making Money at Home』の著者で、銀行員からフリーランスに転じたケート・リスターは、フリーになると、フルタイム労働のような支払いを請求するわけにはいかないと指摘する。「マーケティング、請求書の発送、ギャラの入金確認などにも時間を取られる。週40時間まるまる時給を稼ぐ時間に費やすことは難しいことを念頭においておかなくてはならない」。
時給などの料金を引き上げるタイミングはどのようにしてつかんだらよいのだろう。リスターは「忙しくてすべての案件を引き受けられない状況になったとき、どの顧客を維持しておきたいかだ。顧客がちょうどよい数になるまで料金を上げてみるとよい」とアドバイスする。
まだキャリアが浅い人の場合は、思い切った行動に出る前に、会社員をやりながら、週末や空いた時間でフリーの仕事を試してみたらよいだろう。
個人事業主は経理からマーケティング、事務管理まで自分でする場合が多く、手間も時間も取られる。それを軽減するために、個人資産管理ソフトを使って請求処理や記録保存に問題がないか試してみたらどうだろう。また、事業の手助けにフリーランスの簿記係を雇うのも一策だろう。十分な収入があれば、会計士を雇うことも考えられる。
見込み客を得るため1日数時間を人脈づくりに費やす
マイケル・エルスバーグは、3年間ほどベンチャーキャピタルや企業の営業で働いた後、数年にわたり、自著をはじめとする書物の執筆・編集に携わっている。企画書作成コンサルおよびマーケティング専門家として売り込むのに十分な数の人脈を得た彼は、書籍についてはプロジェクト単位で請求し、マーケティングについては時給200ドルを得ている。