お客さまの立場に立って情報を発信すること
「文章を書くのが不得手なら、画像や動画をアップするのも手です。ハンドメイドの商品なら、画像でビジュアルに訴えると効果があるし、料理の作り方やスポーツのやり方も、動画のほうが伝わるかもしれません。一番大事なことは、お客さまの立場に立って情報を発信すること。自分だったら、どんなブログやSNSに関心を持つかということをよく考えましょう」
タイトルなら、商品やサービスのキモを盛り込むようにする。記事なら短めに、断続的に発信するといい。「ブログの記事なら、1スクロールで読み切れるくらいの長さがいいでしょう」。また、ブログやSNSで質問したり、意見を募集したりすると、読み手の反応を喚起しやすいという。
自分の持っているノウハウも、「出し惜しみせずに公開したほうがいいでしょう」というのが、戸田さんの考え。
「そのほうが、お客さまは『この人は親切で、信用できそう』と受け止めるんですね。料理の作り方にしても、スポーツのやり方にしても、個別指導が必要になるので、リアルの教室に誘導可能なんです。それに、『ライバルに真似されるのではないか』といった懸念も無用。手作りの商品でも、ハウツーの教え方でも、それぞれ個性があるので、ほかの人には代替できないんです」
前述のサーファーは、70万円ほどの月収を得られるようになったことで、会社を辞めて独立したそうだ。「なかには、趣味起業で月商300万円を稼ぐ人もいます」。
戸田さんによれば、「お金のかかる趣味で起業すれば、それだけお金を使うお客さまを集めやすい」ということになる。あなたも趣味起業によって、「金食い虫」から「金のなる木」に変身し、家族の鼻を明かしてみてはいかがか。
打つべき一手:趣味のこだわりポイントをネットで発信し、ファンを集めて起業・副業する
趣味起業コンサルタント
全日本趣味起業協会代表理事。経済産業省後援ドリームゲートアドバイザー。趣味を生かした起業・副業を専門にコンサルティングを行う。著書に『決定版! 趣味起業の教科書』ほか。