目的意識を持たないと自分に合った保険は見つからない

今回、目立ったのが、EVERを選んだ多くの人が、「キュアもいい」と回答していること。両者が、よい意味で競合していることがよくわかる。

そして同じく2位になったのが、アクサ生命の「セルフガード」。決め手は、生活習慣病や高度先進医療への手厚い保障。「一生涯保障で、生活習慣病による長期入院にも備えられるのがいい。先進医療特約を付加することもできるので、シンプルながら必要な保障を充分に確保できる」(井畑敏氏)、「基本は一入院60日ですが、生活習慣病なら180日まで延長される。また、月額十数円で先進医療特約が付帯できるのもいいですね」(岩永慶子氏)、「高度先進医療への手厚い保障が魅力。高度先進医療特約は、1回最大610万円と充実しています」(古川徹氏)。

さらに岩永氏は、「最近は、通常の入院日数は短縮化傾向にある半面、治療の選択肢は増えています。先進治療となると高額な自己負担がかかってくることも。本当に必要なことに備える目を持ちたい」と語る。

医療保険と一口にいっても、一般的に広く医療に備えたいのか、生活習慣病や高度先進医療に備えたいのか、まずは目的意識を持たないと自分に合った保険も見つからないというわけだ。

4位にランキングしたのが、「総合医療保険」(ソニー生命)。松浦建二氏は「実質負担に注目して選んでいます。実質負担とは、支払う保険料から解約返戻金(または死亡保険金)を差し引いた額。『総合医療保険』なら死亡時には解約返戻金と死亡保険金のどちらか多いほうが支払われるので、本当の意味で実質負担の少ない保険といえます」と、実質保険料負担の軽さで選んでいる。

さらに、5位には「健康のお守り」(損保ジャパンひまわり生命)。神戸孝氏が七大生活習慣病や先進医療保障、保険料免除などの充実した特約で挙げている。この8月2日に発売されたばかりの新しい保険だ。

このほか5位の「生活習慣病保険」(アリコジャパン)は、「手元に100万円あるなら、医療保険はいらない」と指摘する藤井泰輔氏が、あえて選ぶならと挙げた。田中美子氏は、60歳以降になると入院保障が60日から120日まで延長し、保険料負担も半額になるという60歳以降にうれしい「SUREスマートフィット」(ソニー損保)を挙げた。