「入院給付金、日額1万円は入りすぎ。5000円程度で充分」

このように、それぞれの商品が持つ特徴が語られる一方で、医療保険に対しては不要論も多く見られた。

「入院リスクは、健康保険制度がかなりの部分をカバーするため重視していない。入院給付金も日額1万円は入りすぎ。5000円程度で充分。入院しない可能性も考えれば貯蓄との併用でカバーすべき」(浅田氏)。「大方の場合、生涯に支払う保険料は受け取る給付金を上回る。ある程度の貯蓄があるなら、医療保険は必要ないし、特に年齢も増すと保険料も高額になるので、ますます医療保険に入る意味が薄れる」(藤井氏)。

保険料が安いと「e入院保険スーパープラス」(三井ダイレクト損保)を選んだ内藤眞弓氏も、資金力が乏しい場合は、まずは安心を買うとして10年定期保険に加入。しかし、その後は「10年後に更新しなくてもすむように、医療費のための貯蓄をすべし」とユニークなアドバイス。大切なのはコスト感覚。貯蓄でカバーするという意識も必要なようだ。

【アンケートの実施概要】

調査対象:保険分野を中心に活動するFP
実施時期:2008年7月3日~12日
調査方法:アンケート用紙を配布・回収
※すべて商品は08年7月現在

【アンケートをお願いした20人のFPの方々】

浅田里花●生活設計塾クルー取締役/井畑 敏●FPプラネット代表取締役/岩永慶子●ノースアイランド取締役/小川千尋●独立系FP/小栗 悟●中央経営コンサルティング代表取締役/亀甲美智博●トータス・ウィンズ代表取締役/神戸 孝●FPアソシエイツ&コンサルティング代表取締役/清水 香●生活設計塾クルー取締役/関根芳美●せきねFP社会保険労務士事務所代表/田中香津奈●フェリーチェプラン代表取締役/田中美子●UFPF取締役/内藤眞弓●生活設計塾クルー取締役/深田晶恵●生活設計塾クルー取締役/藤井泰輔●ファイナンシャルアソシエイツ社長/古川 徹●保険マンモス代表取締役/松浦建二●ウェブサイトAll About医療保険ガイド/汀 光一●くらしの経済舎代表/宮越 肇●住まいと保険と資産管理取締役副社長/八ツ井慶子●家計の見直し相談センター/柳澤美由紀●なごみFP事務所