また、専門的な運用や公的書類の作成には、士業との連携が必要になることも多いため、社労士や税理士、弁護士とのネットワークを持っているかも重要です。

もちろん、人間同士のことですから、相性も重要です。「この人の考えに共感できる」と思えるFPを選ぶことは良好な関係構築につながります。

メディアへの露出度が高いFPなら考え方やキャラクターを掴みやすいでしょうし、気になるFPのHPをチェックしたり、セミナーなどに参加したりするのも、FPを見る目を養うことにもなるはず。FP無料相談会など、全国で頻繁に行われていますので、参加するのも“運命のFP”に出会える一手です。

そして肝心の相談料ですが、FPによって金額は異なり、定額制や会員制など設定方法もさまざま。定額制の場合、あくまで目安ですが、1時間5000~1万円の相談料のFPが多いようです。

FPは未来について相談できる唯一の専門家だと考えています。現状のキャッシュフローから将来の予測を立てるという行為は、FPにしかできません。顧客に寄り添い、二人三脚で自らのお金について考えてくれるFPに出会えることは、それ自体が大きな資産ではないでしょうか?

黒田尚子
ファイナンシャルプランナー
CFP1級FP技能士。日本総合研究所に勤務後、1998年にFPとして独立。著書は『50代からのお金のはなし』など多数。
(写真=iStock.com)
関連記事
コスト10分の1シェアオフィスの落とし穴
"毎月10万円"がないと絶対に老後破綻する
毎月3万の貯金で"暗黒人生"は変えられる
「ウチはお金持ち」勘違いが生む親子破綻
レジ横でバレる「貯められない人」の本性