人生を劇的に変える「よいFP」との出会い
ファイナンシャルプランナー(FP)は、家計の立て直しから貯蓄のつくり方、保険の見直し、不動産購入のシミュレーションなどの、お金に関する相談を受けられる専門家。日本FP協会では、“家計のホームドクター”とも定義付けされています。
当然ですが、私を含めてFPも人間ですから、それぞれ得手不得手や、能力の違いがあります。100人のFPがいれば100のアドバイスがあるといわれるくらいです。
しかし、FPに「どうすればいいのか」を聞くことはできても、「お金に関する悩みを解決するために、どのFPを選ぶべきか」は自分で決断せねばなりません。FPキャリア20年超の私と「FPの選び方」を考えてみましょう。
まずは、FP資格を持っているかどうかです。FP資格には、国家資格と民間資格があり、前者はFP技能士といわれるもので1級から3級まで。後者は複数の団体があり、私が所属する日本FP協会ではAFPとCFPがあります。しかし実際には、これらの資格がなくともFPと名乗ることはできるのです。
「資格があれば素晴らしいFPなのか?」というギモンはさておき、最低限のフィルターにはなるでしょう。日本FP協会のHPでは、CFP認定者の検索も可能です。
次は、FPの出身畑をチェックしましょう。FPが習得すべきとされる分野は金融・保険・相続・TAX(税金)・ライフプラン・不動産など。どの分野にも対応できるゼネラリストです。ですが、銀行や証券出身のFPであれば金融、税理士とのダブル資格であればTAXと、それぞれ得意分野を持つスペシャリストでもあります。自分が相談したい分野に特化したFPを選ぶとよいでしょう。前述の検索システムでは、相談したい分野からも検索が可能です。
ですが、FPはお金に関する問題を包括的に解決できるオールラウンダーであってこそFP。詳しいのが1つの分野だけでは、単なるスペシャリストであり、FPとはいえません。……とはいえ、全分野に対して深い知識を持つのは難しいのも事実。相談実績や実務経験、その人の対応範囲を確認しておきましょう。