【特徴1】グローバルマインドの持ち主

「若者の海外旅行離れ」の風潮に反し、アクティブ・ミレニアルズは海外旅行によく行きます。場所は韓国・台湾・東南アジアといった近場だけではなく、メキシコやキューバといった中南米、ギリシャやマルタといった地中海周辺、モスクワ、中にはアフリカのタンザニアに新婚旅行に行った、という強者もいました。頻度も高く、「年に2、3回」は珍しくありません。「旅行の目的は非日常。皆が行かない過酷な場所に行くという自分の精神力を試したい」(IT・男)という声も。

アクティブ・ミレニアルズは帰国子女率が高いこともあり、グローバルトレンドには敏感です。国内マスメディアを通じて発信される国内トレンドより、ネット情報や海外在住の友人のSNSなどを通じて得られる世界の流行を常に追いかけており、本国とのトレンド時差がありません。また、日本の地上波テレビ番組はあまり視聴せず、余暇時間はNetflixとAmazonプライムで海外ドラマやバラエティ番組をみる人が多かったのも特徴です。

面白いのは、海外経験が豊富なアクティブ・ミレニアルズほど、ある種の“愛国心”が強いという点。「結局、一周してスーツは三越で買っている」(証券・男)、「時計はセイコー」(商社・男)、「ひととおり海外に行ったので、今は国内旅行に興味がある」(商社・男)など。「浴びるように海外文化に触れたことで、日本の良さを再発見した」ということなのかもしれません。

【特徴2】タバコ、車、時計に金を使う

若者の喫煙率は年々下がっています。JTの調査(2018年全国たばこ喫煙者率調査)によると、年代別で最も喫煙率が高いのは40代で男性35.5%、女性13.6%。20代はほかの世代より喫煙率が低く、男性23.3%、女性6.6%でした。一方、20年前の1998年は、20代の喫煙率が世代別で最も高く、男性は63.7%、女性は23.5%でした。若者の「たばこ離れ」は顕著です。

しかし今回調査したアクティブ・ミレニアルズ16人のうち、喫煙者は13人(女性含む)もいました。若者の酒離れが進んでいると言われるなか、飲酒率も総じて高い傾向にあります。若者の嗜好品消費はこの10年大きく減じていますが、アクティブ・ミレニアルズこれらを文化、文字どおり“嗜(たしな)み”として積極的に楽しもうとする姿勢が見て取れます。

また、「若者の車離れ」がこれだけ叫ばれ、カーシェアもレンタカーも豊富に利用できる状況にありながら、車の所有欲が高いのも特徴です。車の所有欲が高いのはマイルドヤンキーも同じですが、マイルドヤンキーの志向は「国産ミニバンで近場に行く」。

しかしアクティブ・ミレニアルズは「外国製の高級SUVでアウトドア目的の遠出をする」という志向が特徴的です。さらに、1980年代バブル期の若者にあった「高級車を所有しているステータス自体に満足」というマインドではなく、実際に車を使い倒しているという点がポイントです。