「もり・かけ疑惑」はどうなったのか

安倍政権の1年を振り返ると、森友学園と加計学園の問題に絡むいわゆる「もり・かけ疑惑」に対し、安倍首相は国会で納得できる説明をまったく行わなかった。それが残念でならない。

朝日社説も「いまだ国民の多くが首相の説明に納得していない森友・加計問題の解明は、今国会で一向に進まなかった。論戦のテーマになることが少なかったという事情はあろうが、政治への信頼を回復するには、首相が自ら進んで説明を尽くす責務がある」と指摘している。

安倍首相や安倍政権の横暴さが端的に表われたのは、前述した外国人労働者の受け入れだけではない。

名護市辺野古の海に12月14日、土砂を投入し始めた米軍普天間飛行場の移設工事も、地元の反対の声をよそに横暴な姿勢で進められている。沖縄県と安倍政権の対立は深刻化するばかりで、このままではボタンの掛け違いが原因といわれてきた成田空港問題のようになりかねない。

林真理子さんと瀬戸内寂聴さんが乙武さんを励ました理由

最後にもう一度、乙武さんの不倫の話。

作家の林真理子さんが、週刊文春(2016年4月7日号)のエッセー「夜ふけのなわとび」で乙武さんをみごとにフォローしていた。

「重いハンディがあっても、男の魅力が溢れていれば、女の人は恋心を持つ。女たらしという乙武君の行為は、どれだけ多くの障害者の人たちを力づけたことであろうか。『奥さんは泣かせただろうけど、モテるのは仕方ないよね―。ま、よくやったよ』と、私は彼の肩を叩いてやりたい」
「世間は私のような考え方をする人間ばかりではあるまい。いや、かなり少ないかも。彼はしばらく『茨の道』を歩くであろうが、彼のことだ、それもうまくやりおおせることであろう」

同じく瀬戸内寂聴さんも同年4月8日付の朝日新聞朝刊(東京本社発行)のコラム「寂聴 残された日々」で、乙武と17年前の夏に対談したときの記憶をたどりながら「早稲田の学生になって、ベストセラーの本を出すまでの歳月、人のしない苦労をしてきたかと思うだけで胸がいっぱいになった」と書きながら乙武氏を励ましていた。

林さんも瀬戸内さんも大作家だけに、心とその筆づかいに大きな余裕がある。寛容さが滲み出ている。この話を安倍首相に聞かせたい。

(写真=時事通信フォト)
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