臨時国会で2人の大臣が集中砲火を浴びている。1人は片山さつき地方創生担当相。もう1人は桜田義孝五輪相。今国会の「主役」の2人には共通点がある。安倍晋三首相を党側から支える重鎮・二階俊博幹事長が率いる二階派に所属しているということだ。この2人以外にも二階派には問題議員が少なくない。なぜなのか――。
2018年11月05日、参議院予算委員会で答弁する片山さつき地方創生担当相。(写真=時事通信フォト)

「片山祭」「桜田祭」の様相になってきている

まさに片山祭、桜田祭の様相になってきている。新聞、テレビは、2人が国会で野党から追及を受けたもようを詳細に再現している。

例えば11月7日の新聞朝刊を例にとると、片山氏については、またも政治資金収支報告の漏れがあり訂正したことを各紙が報じた。片山氏は「秘書が交代し、引き継ぎができていなかった」などと苦しい言い訳をしているが、秘書が頻繁に交代する理由については、週刊新潮などが片山氏の「パワハラ」まがいの対応ぶりを報じている。

7日の参院予算委委員会では、片山氏の巨大な書籍広告看板が、さいたま市に掲示されている問題が取り上げられた。こちらは公職選挙法違反に疑いがある、と指摘されている。

大臣を務める力量のなさを指摘される議員は珍しい

一方、桜田氏は「桜田五輪相『知らない』連発」(朝日新聞)、「北朝鮮の五輪参加は『所管外』 桜田担当相、すぐ修正」(毎日新聞)、「桜田五輪相 不安残し… 事務方たびたびフォロー」(東京新聞)といったぐあいだ。

要は国会や記者会見での答弁がひどくて、言葉に詰まったり、訂正を繰り返したりしているという内容。新聞によって扱っているテーマが違うのは、問題が多岐にわたっていることの裏返しでもある。「政治とカネ」で追及される閣僚はしばしばいるが、大臣を務める力量のなさを指摘される議員は珍しい。

今の内閣は片山、桜田の両氏を含め、初入閣者が12人いる。12人の中には他にも過去の問題発言や政治とカネの問題で野党の追及を受ける大臣がいるが、2人の注目度は、悪い意味で群を抜いている。

安倍氏は今回の人事で、徹底した論功行賞人事を行った。資質に欠き、少々スキャンダルを抱えていても、9月の総裁選で自分を応援してくれた派閥領袖の推薦に基づいて閣内に入れた。そのあたりのことは10月24日にアップした「問題閣僚が続出も安倍首相が動じないワケ」で詳報しているので参照いただきたいが、二階派の推薦を受けて閣僚名簿に名を連ねたのが片山、桜田の両氏だ。