ごちそうしてくれて、甘えさせてくれる「年上女性」

年上女性というメリット

では、どんな男性が登録しているのか。

「スイートメモリー2」のウェブサイトより

「スイートメモリー2」では大学生や、20代のバーなど飲食店勤務、芸能人のタマゴなどの間でSNSを介してサイトの存在が知られ、登録者が増えているという。

「若い男性は同世代や年下の女性との交際に疲れています。最近は安定した収入を得ることが難しい時代なので、男性ばかりがデート費用をもつことに抵抗を感じる人もいる。ごちそうしてくれて、甘えさせてくれて、人生のアドバイスまでしてくれる年上女性との交際に強い憧れがあるのでしょう」(同・金光さん)

一方、「SILK」は大人の女性と男子大学生限定のマッチングサービスだ。男性の事前登録者は1万人を超え、限定公開もスタートした。大学生かどうかという身分チェックのために、その大学のメールアドレスでのみ登録を受け付けている。このため身分を偽装することはできない。

そしてふたを開けてみると、なんと東京大学からの登録が一番多いという驚くべき結果だった。次いで早稲田大学、慶應義塾大学と、私大トップ校が多くを占める。しかも理系男子がかなり多いという。

「当初はMARCHあたりの大学生の登録を予想していたのですが、彼らは現実をエンジョイしている人が多く、サイトに登録する必要を感じていないのかもしれません。東大や早慶の学生さんがこれほど出会いを求めているとは驚きました」(運営会社SPIKE代表・劉拓馬さん)

東大、早慶生など若い男子殺到の「パーティ」に潜入

東大生と年上女性のマッチング

「SILK」ではオープンに先立ち、9月に東京・六本木のレストランで事前パーティーを開催した。限定30名という男性枠には数百人の申し込みが集まり、当日は1人のキャンセルも出なかったという。男性は参加費無料だったとはいえ、かなりの人気だといえよう。応募メールの多くには「ずっと勉強していて女性と出会う機会がない」「年上の女性にいろいろ教えてもらいたい」などと切実なアピールが添えられていたそうだ。

実は筆者も女性の会費1万円を自腹で払い、このパーティーに参加した。確かに有名大の学生ばかりで、なかには学生証を自ら見せてくれる人までいた。男性参加者はモデル風の長身イケメンや、体育会系、女性経験がほとんどなさそうな初々しい男子など多彩だった。

一方、女性の参加者は30代から50代くらいのキャリア風が多い印象だ。参加費を払ってでも有名大の年下男性と知り合いたいという女性は確かに存在するのだ。なかにはリクルーティングを兼ねて参加したという女性経営者もいた。