「自然体」でいられる人は自己肯定感が高い
この、私がふだん注目してしまう人たち以外の人に注意を向けようとしたときに、眩まぶしい太陽の光を見るような感覚になりました。
一見、存在感がない人たちなのかな? と思っていたら、じつは自己肯定感が高くて、「私とは違うタイプの人たち」だから意識が向かなかったのです。そこで、あえてその人たちに注目したら「あ! この人たちが自己肯定感が高い人なんだ!」ということに気がつきます。
その人たちに注意を向けても、まったく不快感を覚えないのです。
むしろ、不快感が一切ないので、すぐに興味を失って不快を感じさせるような人のところに私の注意が向いてしまっていたのです。自己肯定感が高くて、自分が誰からどう見られようと気にしていないから、威嚇もしないし、ビクビク感もない。
過剰に何かに集中している必要もなく、自然体でいられるその姿。自己肯定感が高いから周りの人の言動が一切気になっていなくて、自分の中で平安を自動的に保てちゃううらやましい人たちが、私の死角には存在していたんです。
心理カウンセラー
米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒業。ブリーフ・セラピーのFAP療法(Free from Anxiety Program)を開発し、トラウマのみならず多くの症例を治療している。嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長などを経て、現在は株式会社インサイト・カウンセリングの代表を務める。カウンセリング歴25年、臨床経験のべ7万9000件以上。