日本と世界の名物バー&ラウンジ
日本でもっとも有名なホテルのバーといえば、帝国ホテル東京の「オールドインペリアルバー」だろう。ソファ席もあるがカウンターが長く、クラシックな内装とともにバーらしいバーといえる。昼から開いていて、日中は意外性のある会合に向いている。
パレスホテル東京の「ラウンジバープリヴェ」は、額面通りラウンジ兼バーのような感じで、昼の皇居の緑、夜のビル群の夜景など、眺望の美しい場所である。大阪では、リーガロイヤルホテル大阪の「リーチバー」、ザ・リッツ・カールトン大阪の「ザ・バー」などが、クラシックなインテリアで特徴的なバーらしいバーである。
東京ステーションホテルには、ラウンジと2つのバーがある。典型的なラウンジである「ロビーラウンジ」、ハードリカー中心の小さな本格的バー「バー・オーク」、料理が充実した「バー&カフェ カメリア」で、提供物と機能が三者三様なのが面白い。リゾートホテルにも本格的バーを備えている所があり、上高地帝国ホテルがその典型だろう。クラシックで素敵なバーである。
もちろん、この他にもたくさんある。その時々の相手や目的で使い分ける感覚が使い手の楽しみであり、ビジネスの相手も喜んでくれるはずだ。
世界にも名物となるバーやラウンジは無数にある。有名な所では、アジアでもっともおなじみのホテル風景といっても過言ではない、ペニンシュラ香港のロビーラウンジ。ここには最上階にスタンディングのバーもあり、フリップ・スタルクのデザインのモダンな空間で、ロビーのコロニアル風な空間と対照的で楽しい。
ロンドンのザ・サヴォイやニューヨークのトランプタワー至近のセントレジス、リッツ(パリ)などにも、クラシカルな雰囲気をたたえた名物バーがあって、とても人気がある。