SNSの登場と「同い年」になる子どもたち
そもそも今回、調査対象となった子ども達が生まれたのは、おおむね2003年~2007年です。彼らが生まれたのがどんな時代だったのかというと、04年にはmixiやGREE、前略プロフィールといった和製のSNSが登場し、ニコニコ動画(06年)やYouTube日本版(07年)などの動画共有サイトもこの頃サービスを開始しました。彼らはSNSを10代の頃から利用しているSNSネイティブな世代よりさらに若い、SNSと同い年の世代なのです。
彼らが小学校の低~中学年の頃には、光回線はもちろん、スマホやWi-Fiが既に過半の世帯に普及していました。また、LINEなどのチャットアプリ、メルカリなどのフリマアプリを含めて、主なWebサービスやアプリがほぼ出そろった状態だったわけです。
もちろん、10年前の2007年調査時点でも一部の子ども達はSNSや動画共有サイトを使いはじめていたでしょうが、それはまだリテラシーの高い子に限定されていましたし、それを見るにはわざわざリビングのPCを立ち上げなくてはいけませんでした。それに比べると、スマートデバイスの普及した今の子ども達にとってさまざまなネットサービスの敷居は圧倒的に低いのです。
実際、動画共有サイトはほとんどの子が利用しています。LINEなどのチャットアプリは利用を制限する学校も多いことから、小学生の利用率は16.5%ほどにとどまりましたが、中学生ではほぼ半数が利用している状態です。