キャッシュバックやポイント還元のいいデビットも登場

▼デビットカードのデメリットは?

一方、デメリットもある。基本的に一括払いが原則なので、預金残高が少なければ高額な買い物ができない。また、利用の度に暗証番号を入力しなければならず、カードによっては年会費などが必要になる。さらに、クレジットカードに比べて「オトク度」が低いことも多い。

ただ、オトク度については、「ブランドデビット」を中心に、キャッシュバックやポイント還元などが、クレジットカード並みのものが増えてきている。

例えば、楽天銀行の「JCBデビットカード」は、ポイント還元率1%(楽天市場での買い物は2%)とクレジットカード並みの水準で、ANAマイルとの相互交換も可能。年会費は無料となっている。

特定のコンビニやスーパーで買い物をすることが多い人ならセブン銀行の「デビット付キャッシュカード」やジャパンネット銀行の「Visaデビット付キャッシュカード(ファミマTカード)」、イオン銀行の「イオン銀行キャッシュ+デビット」などもお勧めだ。

▼キャッシュバックなどの特典がたくさんある

ポイント還元ではなく、キャッシュバックが受けられるものもある。

「三菱東京UFJ-VISAデビット」は、毎月の利用金額の0.2%が自動でキャッシュバック。年間利用額や誕生月に応じてキャッシュバック率がプラスとなる(最大0.4%)。その上、国内対応のショッピング保険も付帯されており、前年1年間の利用額が10万円以上などの条件をクリアすれ年会費も無料となる。

同じくキャッシュバックが受けられるものとしては、住信SBIネット銀行の「Visaデビット付キャッシュカード」がある。毎月の利用金額の0.6%が、1ポイント=1円としてキャッシュバックされる。ただし、自動キャッシャバックではないため、ポイント交換の手間や有効期限には注意したい。さらに同カードは、円米ドルの「2通貨決済」ができるという特徴もある。

海外での旅行や買い物が多いなら、ソニー銀行の「Sony Bank WALLET(Visaデビットカード)」も選択肢になるだろう。キャッシュバック率は0.5%だが、外貨預金優遇制度の適用ステージによって、最大2.0%までアップされる。同カードは日本円を含めた11通貨の決済に対応。例えば、子どもの海外留学の際など、現地で外貨口座を開設する前の事前準備などにすぐに利用できる。