低迷するビール市場で、唯一の「勝ち組」として知られるサントリーの「ザ・プレミアム・モルツ(プレモル)」。なぜ消費拡大が続いているのか。営業現場で進む「グラス手洗い」の取り組みを追った――。

グラスの内側にある細かい気泡の正体

「ここに2つのビールがあります。同じ500円を払って、最高にうまいビールとそうでないビールのどちらを飲みたいか? 僕が現場で問いかけ続けているのはそれだけです」

サントリー東京支社第2支店の小西悠さんは「すべてはお客様にとってどうか」から始めるべきだと熱を込める。

サントリー東京支社第2支店外食開発営業担当の小西悠さん

担当は、都内を中心とする飲食チェーン店約50社。ザ・プレミアム・モルツ樽生(業務用の樽詰め生ビール)の「飲用時品質」の向上に取り組んでいる。飲用時品質とは、飲食店などでビールを提供する際の状態を表すサントリーの社内用語だ。理想的な状態でグラスに注いだとき、プレモルのおいしさが最大限に味わえるというサントリーの主張がこの言葉には込められている。