昼も夜も「日高屋」全身全霊を捧げる
単なる取引先の域を超え、まるでハイデイ日高の“ビール事業部”の一員のようだ。
「どこかの店で『ビールサーバーの具合がおかしい』といった話があれば急行するし、一人の客としても、よく日高屋さんで食事をいただいています」
キリンビール営業1部主任の梶浦卓哉さんは、照れた表情を浮かべながら真っ直ぐ前を向き話し出す。その梶浦さんが三日にあげず足を運ぶ場所が、埼玉県大宮のハイデイ日高本社だ。ハイデイ日高が経営する「熱烈中華食堂日高屋」や「焼鳥日高」などの店舗数は400店舗を突破し、拡大路線を進める。
現在の400店舗に、ほぼ1社独占の形で生ビールを供給するのがキリンビールだ。かつてはほかのビール会社も扱っていたが、キリンビールの代々の営業担当者の努力によってハイデイ日高とのパートナーシップが強まった。
ハイデイ日高の高橋均社長と営業管理部長の渕上龍俊さんは口を揃える。
「キリンの営業担当者さんは真面目で、いつも一生懸命ですよ」
一方、ハイデイ日高について「『こんなに真面目にコツコツとやる会社はない』と歴代の担当者は口々に言います」(梶浦さん)。
体質が似通う2社。7代目の営業担当となった梶浦さんにもその真面目さは引き継がれている。ここ4~5カ月間はハイデイ日高の400店舗突破記念のイベントの打ち合わせが重なり、大宮駅に降り立つ機会が増えた。本社だけでなく店舗に顔を出すことも多い。