保冷剤やビニ傘がたくさんある家(人)が取るべき対策
さて、それではAさんやBさんのような「チリツモ消費」をやめるにはどうしたらいいだろうか?
これについて対策法は2つ考えられる。
ひとつ目は、チリツモ消費の誘惑のモトを断ち切ること。
つまり、Aさんの場合、スイーツは買わない、Bさんの場合、コンビニに入らない、ということだ。これは、カンタンかつ非常に効果的である。しかし、いささか極端な解決法でもあり、Aさんの妻が“暴動”を起こすかもしれないし、Bさんもまったくコンビニに入らないというのも困るだろう。
そこで、対策法の2つ目として挙げられるのが、ここまでならOKというリミットを設けて計画的に利用するという方法である。
とくに、Aさんの事例は、妻がコンビニスイーツでは満足できないとのこと。人間は、贅沢に慣れてしまうと、それでは物足りなくなってしまう。もっと、良いモノ、素晴らしいモノへと欲求や要求がエスカレートしていく傾向にあるので、止められないのであれば、家計と相談の上、上限を設けるという方法が妥当だろう。
とにかく、人間とは非合理的で意志の弱いもの。
浪費やムダ遣いだと、わかっているのにやめられないという人は多い。けれども、その意志の弱さを自覚しながらも、同じ過ちを繰り返すのと、できる範囲で工夫をこらし習慣を改善しようと努力するのとは、大きな隔たりがある。大切なのは、自分や家族のココロと家計のバランスを図りながら、折り合いをつけていくということだろう。