【野田】もうひとつ、生命保険は見直さないといけません。6万5000円は払いすぎ。
【戸田】いるんですよね。子どもが生まれたときに入ったまま見直さない人。
【加藤】医療保険は特約をいっぱいつけているみたいだけど、実際にどんな保障内容かちゃんと把握してるのかな。
【戸田】保険はシンプルが一番だから。
【野田】終身保険は、やめちゃうのはもったいないから「払い済み」にするとかね。補償額は減りますが、毎月こんなに払わなくて済みますよね。
【戸田】強烈でしたね。
【野田】典型的な、ダメ家計簿でしたね。
【戸田】問題点は明らか。あとは、本人たちがどれだけ自覚して行動に移すか。
親のお金は遠慮せず使うべし
【野田】それにしても、よく思うのが、みなさん、なんであんなに親にお金をもらったり借りたりするのを嫌がるんでしょうね。あるものは利用してほしいんですが。
【加藤】そうそう。見栄とか恥とか、この際一切捨てて。
【戸田】こんなクライアントがいました。郊外に土地を買って、念願の一軒家を建てたい。でも、どうしてもお金が足りない。いろいろ話を聞いていくうち、親は結構老後資金を貯め込んでいて、余裕があることがわかって。
【野田】それは加勢してもらうしかない。
【戸田】でも、親に面と向かってお金のことを言うのは嫌だと躊躇するので、「まずは、家の間取りや造りなどを親に相談して、一緒に決めてほしいと持ちかけましょう」とアドバイスしました。そうすれば、親にとって息子夫婦の家を建てることが「自分のこと」になるので、お金を出してもらいやすい。見事、家を建てることができました。
【加藤】結局、ダメな家計の家はジジババからお金を引き出せというオチですか(笑)。でもそれって、あながち間違いではないかもしれませんよね。