プレジデント誌のお金特集ではおなじみの「家計簿診断」。今をときめく敏腕FPが登場してきめ細かにアドバイスするという人気企画だが、今回は少々趣を変えてみた。覆面を条件に、辛口として定評がある3人が終結。言いたい放題、4つの家計簿をメッタ切り!

「家計の医者」ともいわれるファイナンシャルプランナー(以下、FP)。家計改善の方法をアドバイスしてくれる心強い存在だ。しかし、お金の使い方には個々の家族特有の事情が絡んでいるため、相談者に面と向かって言いにくいことが少なくないという。実はその「言いにくいこと」の中に「秘薬」があるのではないか。そこで今回は、3人の敏腕FPに集まってもらい、日頃クライアントの前では言えないことを大いに語ってもらった。用意したのは、問題を抱える4家族の家計簿。容赦なく切り込む彼らの、愛に溢れたダメ出しを、とくとご覧いただこう。

──(プレジデント編集部)本日は、忌憚のないご意見をお願いします。まずはAさんの家計簿です。夫と妻、長男の3人家族。小遣いが高い印象です。

【戸田】夫の趣味がフィギュア集めか。しょっぱなから厄介なケースがきちゃったな(笑)。この月収で月8万弱は、使いすぎでしょ。