資産運用面では優劣の差はなし
肝心の預金先だが、金利を見ると銀行の普通預金の平均が0.12%、ゆうちょ銀行の通常貯金が0.13%となっており、資産運用という面ではほとんど変わらない。また、ともに預金保険制度で守られていて、元本1000万円までと、その利息も保護される。ここはやはり、個々人のライフステージなどによって選択していくのがいいだろう。
30代で新居の購入を考えている人なら、住宅ローンのことを念頭に置いてみる。スルガ銀行と提携してゆうちょ銀行も住宅ローンを扱うようになったが、まだ利便性はそう高くない。一方、銀行預金をしておけば、それを担保にローンを組みやすくなる。さらに、給与振り込みの口座にしておくと、ローン金利が優遇されたりすることもある。
しかし、地方に行くとメガバンクの支店があるのは県庁所在地と県内で2、3番目に大きい市くらい。当然、預金先の選択肢は限られる。その点、地方に住む人には、全国津々浦々に2万4000強もある郵便局のネットワークを持つゆうちょ銀行の使い勝手は捨てがたい。
それでまだ手元に攻めるお金が残っていたら、長期的な視点で株式に投資するのも手だ。自動車、電機などの優良株は大幅に値を下げていて買い時だと見ている。しかし、信託報酬や手数料が高い投資信託には手を出さないほうがいい。