目標「体重5kg減!」では目標達成できない
【不自然な法則3 曖昧な行動】
最後は、曖昧な行動です。たとえば、次のような行動の決め方では脳は習慣化を受け入れようとはしません。
「体重を5kg減らす!」
「英語力をつける!」
「深酒をやめる!」
なぜ「体重を5キロ減らす!」が良くないのか?
これは、目標であって習慣行動ではありません。脳は「で? 何をするのか?」と疑問を抱いてしまのです。では、どうしたらいいか? 具体的に繰り返す習慣行動を決める必要があります。「毎日1800キロカロリー以内の食事で過ごす」と決めれば行動の基準がわかります。
では「英語力をつける」はどうでしょうか。
これもスローガンのようになっていて、何をするのかが不明確です。そこで、「毎日、朝の通勤電車で30分、英語のリスニングをする」と決めれば脳は習慣行動を認識しやすくなります。
「深酒をやめる」が問題なのは、否定語表現になっていることです。脳は「?をしない」という行動は認識できません。常に「だから何をするの?」と行動を求めます。そこで、「晩酌はチューハイ3本までとする」と決めればようやくどれくらいの量を飲めるのかがわかります。
このように曖昧な行動を脳は認識しません。それらを習慣とは見なしてくれません。
<自然な習慣化のコツ>
肯定語で「何をどれぐらいやるのか?」を明確にする
以上、今回はよくある失敗から習慣化の法則を見てきました。習慣化のノウハウは、過去に、「続かない人の挫折パターンは3つある」(http://president.jp/articles/-/12631)などに詳しく書きました。どうぞご参考になさってください!