ポジティブ言葉を日々の口ぐせにする
ここで述べているポイントは、ポジティブに考えたり、意識するようにしなさいと言っているのではありません。ただ単に、言葉に出すこと、日々の口ぐせ、習慣にしましょうと言っているだけなのです。
意識や感情や考えを変えるというのは、そうそう簡単にできることではありません。しかし、言葉にするだけなら(言うだけなら)簡単、誰にでもできます。
どうか、言葉を大切にしてください。つらいことがあっても、悩んでいても、落ち込んでしまっても、言葉だけは心の状態とは相反するような、似つかわしくないほど肯定的な言葉を使ってください。
何かあったときは、運が良かったほうに目を向けて、「確かにつらいなあ、でも結果的に良かった」「事故ってしまったけど、怪我しなくてツイてたなあ」というふうに、つらいことやトラブルなどを、肯定的な言葉で打ち消す習慣をつけてほしいと思います。
また、日記をつけるという手もあります。といっても、普通の日記ではありません。将来あなたが「なりたい自分になったとき」に書く日記です。
例えば、素敵な相手と結婚して、幸せな家庭を築きたいと願うなら、すでに自分がそういう生活をしているつもりで日記をつけるのです。
なりたい自分や自分の夢を文章化することで、やはり脳にそうした情報をインプットさせてしまうのです。まるで、すでに現実にそうなっているかのように、大脳に思い込ませてしまうわけです。すると、そのために自分が何をすべきかも浮かんできます。
日記をつける場合、できるだけリアルに、具体的につけましょう。未来の人生の脚本家になったつもりで、精巧な描写を心がけ、そのときの自分の気持ちも、できるだけ実感を込めて書いてみてください。
→ポジティブな言葉や日記などを活用して、前向きな自分を少しずつ育てていこう!
※本記事は書籍『感情は「5秒」で整えられる』からの抜粋です。