「星条旗」のメロディで「君が代」を歌い、「僕は68歳になります」と擬人化した「憲法くん」が語る――。政治色が強いゆえメディア露出こそ多くないが、ライブで根強い支持を集める芸人・松元ヒロ。チャップリンに感動して始めたパントマイムが芸の出発点で、最初から政治を風刺する芸風ではなかった。

松元ヒロ(まつもと・ひろ)
1952年、鹿児島県生まれ。法政大学法学部政治学科を卒業後、パントマイマーとなる。85年、「お笑いスター誕生!!」で優勝。88年、「ザ・ニュースペーパー」の結成に参加。98年11月に独立後、ピン芸人として、歴代首相の物まねで人気を博す。

「昭和の終盤、『歌舞音曲の自粛』によって仕事が全部キャンセルになったんです。『ご時勢ですから』の一言で片付けられるにはおかしいという不満が転じて、時事ネタを扱うコント集団『ザ・ニュースペーパー』を仲間たちと旗揚げしました」

集団から独立後も、一貫して権力者を揶揄し続けてきた。初の著書でも、安倍政権に抗議の声を上げる。

(永井 浩=撮影)
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