メールチェック中毒になっていないか

“習慣化コンサルタント”の古川武士氏も、メールが「時間泥棒」になっている人が多い、と話す。

「メールチェックする人の心境は、パチンコでいえば、中央のスロットが“777”に揃うのを待つ人に似ています。ラッキーがやってくるかも。だから、のべつ幕なしにチェックしてしまい、気が散る」

メールチェックする人にとってのラッキーとは、上司からの褒め言葉や顧客から契約の連絡のような「いい知らせ」だ。“贈り物”を貰えることをいつも心のどこかで期待しているのだ。

そして、人々は同時に逆の「悪い知らせ」を恐れている、と古川氏は指摘する。取引先からトラブルや、受注を見合わせるという連絡が入っていないか、ビクビクしているのだ。

毎回受信箱を見て、それらしき文がなければ、ほっと胸をなで下ろす。不安解消のためのチェックというわけだ。古川氏は言う。

「仕事をしていれば、誰にもグッドニュースもバッドニュースもあります。メールチェックにはそうした心理メカニズムがあるのだ、ということを理解すれば、メールに費やす時間は減るでしょう」

弁護士・米国公認会計士・公認内部監査人 佐藤孝幸(さとう・たかゆき)
早稲田大学卒業後、外資系銀行に就職。その後、米国大手会計事務所に就職するために渡米。2年間の独学で弁護士試験を1発でクリア。著書に『「要領がいい」と言われる人の、仕事と勉強を両立させる時間術』。
習慣化コンサルタント 古川武士(ふるかわ・たけし)
関西大学卒業後、日立製作所などを経て2006年に独立。オリジナルの習慣化理論・技術を確立。著書に『力の抜きどころ』など。プレジデント・オンラインで月2回「得する習慣、損する習慣」連載中。
(構成=遠藤 成、大塚常好 写真=PIXTA)
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