【都心編】一般病床がタボつくも、高齢者向け病床が不足する
「大都市では0~64歳の人口減少が他の地域に比べれば少ないものの、75歳以上の人口が大幅に増えます。ただ、大都市のなかでも、医療資源、介護施設の量によって30年の状況はまったく異なります。悲惨なのは、やはり、リハビリをする回復期、長期のケアをする慢性期の病院のベッド数と介護施設が少ない東京です」
そう話す高橋教授が、「二次医療圏データベース」を使って、東京23区内の30年の医療と介護の不足度を予測したのが下の地図だ。約900万人が暮らす東京23区内は、30年まで人口はほぼ横ばいだが、75歳以上が10年と比べると6割、50万人増えて133万人、全人口の15%を占めるようになる。