第1志望は憧れの学校、それ以外は第2志望
第1志望は、子どものモチベーションを高める憧れの学校。でも、それ以外はすべて第2志望と考えるのだ。詭弁に聞こえるかもしれない。たしかに模試を受ければ第1志望から順に志望校を記入することになる。しかし、それを偏差値順に書かなければいけないという決まりはない。
併願戦略としては、学校偏差値表とわが子の偏差値を見比べて、緻密な作戦を立てなければいけない。しかし、それと、子どもが「この学校に行きたい」と思う気持ちは別である。
「この学校もいいね。こっちの学校も良さそうだね」などと、受験するどの学校にも入りたい気持ちを盛り上げるのが親の役割だ。文化祭やオープンキャンパスに参加して、各学校のいいところをたくさん見せれば、子どもには偏差値表など見せなくてもよい。「全部受かっちゃったらどこに行くか迷っちゃうね」などと言っていればいいのである。
併願戦略については、親と塾の先生との間で議論して、子どもには志望校全部が同様にいい学校と思わせておくのがいい。その中でも特に、子どもが気に入った学校を第1志望と定めておけばよい。