50を過ぎたイケメンは胡散くさく見える
また、「若づくり」はいけないと話す。
「狭義の見た目だけで考えると、若い頃は美人とイケメンが得でしょう。それは仕方がありません。しかし、50歳を過ぎて、あまりにピチピチした美人やイケメンだと、逆に胡散くさくなる。それなりに年を重ねてきた見た目は信頼に結びつきます。ですから、無理な若づくりはしないほうが賢明です」
では「広義の見た目」とは?
「話し方、アクションです。0.5秒でわかりやすいのは表情で、特に目が重要。素材の良し悪しとは関係なく、生き生きとした目は相手に好印象を与えます。目は心の窓、という言葉もありますが、目にはその人の生き方が表れる。子どもの目ってキラキラ輝いているでしょう? 毎日新しい刺激を受けてときめいているからです。大人になると毎日ときめくのは難しいかもしれません。でも、生活の中に面白いものを見つけるのが上手な人の目は輝いています。映画館や美術館に行ったり、本を読むのもいいですが、コンビニでも、見つけようと思えば見つけられます」
たとえば「金の食パン(セブン-イレブン)が最近気になるなあ」といった身近な好奇心が大切ということか。
「そのとおりです。何か新しいものないかな? という好奇心を常に持つ。言葉や装いにソツがなくても、死んだような目だったら一緒に働きたいと思いませんよね。私たちは心の窓である目から、その人の心、つまり中身を知りたい。だから、一生懸命、目を見て観察しているのです」