メールの見た目がきれいな人は仕事ができる

また竹内さんは、体以外の「見た目」にも注意を促す。

「メールの見た目です。見た目が美しいレイアウトを心がけていただきたいです。改行せずにダラダラ横に続くメール、長すぎるメール、句読点がないメールは、大変読みづらいです。これは相手が読みづらいかも、という気遣いができていない証左。活字の並べ方もデザインという見た目なんです。きれいなメールは、それこそ0.5秒で好印象を与えます。そして、読みやすくきれいな見た目のメールを書く人は、実際に、仕事ができて感じの良い人が多いというのが私の経験則ですね。メールも自分や会社のプレゼンテーションである、と捉えてください」

意識すれば、非言語コミュニケーション力はアップする。自分の動作の癖を改めて見直すことをおすすめしたい。

最後に、相手の見た目を“受信する”ことの大切さにも触れておきたい。自分の見た目を整えて自信がついたとしても、相手が何を求めているかを理解しないままに自信満々な発信を続けていては、信頼されるどころか、「鼻につく人」になってしまうからだ。竹内さんは言う。

「人の『見立て』を適切にでき、『見立て』に合った接し方ができることが大切なのです」。

竹内 一郎(たけうち・いちろう)
劇作家・演出家
1956年、福岡県生まれ。横浜国立大卒。博士(比較社会文化)。さいふうめい名義で『哲也 雀聖と呼ばれた男』の原案を担当、講談社漫画賞を受賞。著書に『人は見た目が9割』など。
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